2008年2月9日

鹿児島県桜島 第2回「桜島オイスカの森」植林

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  • 植林の様子。カヤは繁茂していたが、土質が良く苗木の成長は期待できる
    植林の様子。カヤは繁茂していたが、土質が良く苗木の成長は期待できる

    2月9日、鹿児島県桜島で113名が参加して第2回「桜島オイスカの森」森づくり活動が行われました。「桜島オイスカの森」は九州電力(株)、全日空(株)、オイスカ(鹿児島支局)の三者が協働で行う森づくりで、2006年に始まり07年3月に第1回の植林活動が実施されました。本事業では九州電力(株)から全ての苗木、肥料と整地代、全日空(株)からはお弁当、お茶、ミネラルウォーター、参加者の乗るバスなどの支援を受けています。

    この活動は、松くい虫の被害による松枯れ病で荒廃した土地に、広葉樹の植林を行うことにより、鹿児島県民の心のふるさとである桜島のかけがえのない自然環境を守ること。そして、人と自然、人と人とが優しくふれあうことのできる場所を提供し、身近にある自然を守り育てることの大切さを学んでほしいという目的で、進められています。

    事業地は、長年オイスカの会員である川畑喜一氏より寄贈されたもので、前回の植林時にはモモ、サクラ、アラカシを933本植樹。今回は、アラカシ800本を植え、2回で合計約1haの土地に植林をしたことになります。前回の植林から11か月が経ち、苗木はカヤに覆われたり、ウサギの食害に遭ったりしているものの、生存率は当初の予想を上回る、65%となりました。

    当日早朝、予報通り前夜の雨は残っていたものの、参加者の願いが通じたのか集合時間には雨が止み、無事植林を開始。昨年と同様、九州電力(株)、全日空(株)からの参加者に、鹿児島大学や地元桜島中学校、さらにオイスカからは中野総裁や西日本研修センターの研修生や会員なども加わり総勢113人が参加しました。
    今回は参加者全員で、ウサギやイノシシの害を最小限に食い止めようと、植樹、施肥の後、苗木の周りに支柱を立て、1本1本を肥料袋で覆う工夫をしました。参加者は、土を被せる人、苗木を肥料袋で覆う人など、それぞれが役割分担をしながら、スムーズに植林を進めていました。課題となったカヤへの対策としては、今後はボランティアを募り、多くの人の手により草刈りなどの作業を行うことを視野に入れ、計画を進めて行く予定です。

    この森づくり活動では協働する三者が実行委員会を結成し、月に1回程度、植林スケジュールの調整や進捗状況などを報告する機会を設けています。回を重ね、話し合いを行う中で、互いの役割や目指す方向を確認しながら、三者の「和」を作ってきました。今後も、「継続は力なり」と考え、より良い協働関係を築きながら事業に取り組んで行きます。

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    0404-1-2オイスカ鹿児島支局会長 海江田順三郎
    「桜島オイスカの森」第2 回植林は、九州電力(株)、全日空(株)と協働して1haに累計約2000本を植樹しました。今回は鹿児島県や「緑の基金」からもご支援をいただき、またオイスカ本部から中野総裁も遠路参加され、参加者と汗を流されました。今後は西日本地区の目玉事業として、植林後の管理育成にも努力してゆきます。多方面のご指導をお願い申し上げます。

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