吉田です。寒空の日曜日。名取北高校野球部愛が強すぎる二人で、山形工業高校との練習試合を観戦。私は監督さんと、この冬2回のボランティア活動の打ち合わせもあるので、いつも通りバックネット裏で。伊藤さんはセンター後ろの定位置で。

 予定では、11月28日(土)AM(この春、前顧問の榊先生が赴任した県立石巻好文館高校野球部と初めての合同実施。例年通りご父兄も参加。PM、両校は合同練習)と、今日方向性を出したのは2月20日(土)AMの2回。冬の葛刈りを。

 バックネット裏では、マネージャーさんのアナウンスを聞きながら名前や特徴を覚えるために、夢中でメモを取りながら。午後の第2試合はさらに多くの選手が登場します。センターの後ろで、伊藤さんの解説を聞きながら観戦。やはり、経験者の解説は違います。もう、楽しくてたまりません。次はいつ行けるかな~。11月8日(日)AMかな。

 吉田です。10月2日・3日、住友化学労組35名、JR連合・オイスカ関西支部14名の皆さんと、2014年植栽地内の最悪レベルの葛繁茂地帯での葛刈りに突入しました。去年9月もこの方たちに酷い場所を担っていただきました。

 あまりの酷さなので、先行して森林組合に入っていただいており、ボランティアが入りやすい環境になっています。

 住友化学労組さんには、わずか40分程度でしたが、ネーチャーゲームでウオーミングアップしてもらってから。初めての試みは、いつもこの組合で試させてもらっています。ボランティア受け入れ自体も、2011年11月にトップバッターで。

 これからは、時にはネーチャーゲームをするなど、なるべく広い視野と五感を活かして現場で過ごしてもらう機会を、増やしていきたいと思います。

 その後は、一転して本気の作業へ。まずは防風柵を5人一組でひっくり返して、現場に侵入。

 住友化学労組の後は、JR連合とオイスカ関西支部が続きを。棒立ちの人はいません。住友化学労組とJR連合は、昔から、いつ来ても、仕事っぷりが凄いんです。

 この酷い場所は約1ha。住友化学労組が0.2ha、JR連合&オイスカ関西で0.05haを完了。最高の出来栄えで、地元からの助っ人ボランティアの森さんにも、褒めてくれました。

 来週木曜~土曜日は、花壇自動車大学校、UAゼンセン、公募ボランティアの3連チャン。3日では終わらないと思いますが、襷リレーで片づけていきたいと思います。

 みんな、いろいろなものを見つけますねー。見たことないキノコも。

 

9月のいきもの

2026年10月3日( カテゴリー: いきもの )

 吉田です。例年になく、スズムシの鳴き声がとても印象的な9月でした。トンボは無数に飛び交っています。ギンヤンマや、アカトンボも。蝶はアサギマダラ?らしきものも見かけました。「超」長雨のせいか、ハチが明らかに少ないです。

 そして、キノコ。カゴを持った地元のご年配としばしば会話を交わしました。在処を聞かれるばかりで、ご苦労様!と言ってくれる人は、相も変わらずいないのが残念で、複雑な気持ちです。今年は食べられないキノコを含め、明らかに種類が多いです。長雨のせいでしょうね。

 9月からは渡り鳥の姿を見れるかと期待していましたが、なぜか鳥の鳴き声もあまり聞こえてこず、姿を探すのも難しく、三浦さんと続けている鳥類調査の結果を出すべく努力したかったのですが、本業と兼務はなかなか至難で・・・それでも、アマツバメ、ウグイス、キジ、キジバト、シュウチャクシギ、シラサギ、チョウゲンボウ、ツバメ、トビ、ハクセキレイ、ハシボソガラス、ハヤブサ、ホオジロ、ミサゴ、モズの15種類を確認しました。

 哺乳類では、なんといってもコウモリ。普段はどこにいるのか?どこかの木の上にぶら下がっているんでしょうけど。夜はタヌキ家族6匹をまとめて見たり。アナグマの巣が、転々と拡大しているのも確認しました。そのくだりは、檜垣さんに書いてもらうつもりです。

 それでは写真報告します。

本部 海外事業部の林です。
今回の考えたシリーズはこれで最後です。社会課題との向き合い方というか、人の見方っていろいろだなぁと近年ずっともやもやしていたことです。

一昨年あたりからクマによる人的な被害が増え、報道も過熱する中、名取の海岸林にもクマが出るのではないかと懸念する声も出ていました。カモシカも、イノシシもいるのですから、市内の内陸で目撃されているクマが海岸近くまで来ることだってあるだろうと。
クマは確かに正しく恐れ、対策をしなければなりません。でも、私がもやもやしているのは、人って直接命に関わるものには目を向けるけど、じわじわと人の生活を脅かすものにはあまり関心を持ってはくれないという点。

オイスカは、農業は人が生きる上で最も重要な産業であると考えて、アジア太平洋地域の農業を担う人材の育成に取り組んでいます。日本国内にも農場を備えた研修センターを3カ所持ち、各国から研修生を受け入れており、そうした現場に足を運ぶこともよくあります。

今年は福岡のセンターで、収穫間近の桃のほとんどをサルに食われてしまったとの話を聞きました。愛知のセンターでは、サツマイモの畑がイノシシに荒らされている様子を見学。その子どもと思われる小さなイノシシが翌朝わなにかかっているとの連絡を受け、畑まで見に行きました。昼には丸焼きにしておいしくいただくという東京ではできない体験もしました。
センター周辺の田んぼは、以前からイノシシよけの電気柵が張り巡らされていましたが、近年はシカが入ってくるからと、ずいぶん高さのある電気柵に取り換えられていました。見学した農家さんでも、トウモロコシがシカに食われてしまうと、さまざまな対策をしていました。

一瞬で人の命を奪うクマ。毎日、毎月、毎年、じわじわと農作物に被害を与えるイノシシやシカ。後者は直接人の命は奪ってはいませんが、その被害は本当に深刻で、農家さんにとっては死活問題です。

そして今回考えたのは、津波も同じだなぁということ。海からの強風や潮、飛砂などは沿岸域で生活する人たちを脅かす、日常の脅威です。でもそこになかなか目は向かず、多くの人の命や財産が一瞬で奪われてしまう津波が沿岸部の最大の脅威であるように考えているのではないかと。

海岸林の再生に取り組んでいても「防潮堤があるのに何で松林が必要なんですか」とか「海岸林では津波は防ぐことができないのになぜクロマツを育てるのですか」といった質問が出てきた時、海岸林の存在意義がまだ理解されていないのだということを実感します。そして、だからこそ私たちは発信し続けないといけないのだとあらためて思うのです。

以前ico.さんが描いてくださった海岸林の役割。
ここに描かれたクロマツたちは、海からの潮風や冷たい風、そして山からの風(この地域では蔵王おろし)を精一杯枝を広げて受け止めて、ビニールハウスや家屋を守ってくれています。海岸の砂が飛んでくるのも防いでくれています。
津波が来るまでぼ~~~っと突っ立ているわけではなく、毎日毎日、懸命に力を発揮してくれているクロマツの働きを皆さんにもっと知っていただき、大切に育て、守っていく必要があることを認識してもらうための取り組みを続けていかなければならないと、これからはクマの報道に触れるたびに思い出すことになるのかもしれません。

 吉田です。9月25日(金)夕方、東京本部の浅野さん、檜垣さんと翌日の公募日の作業場所の下見で、まず現場へ。野生動物を確認するためのセンサーカメラの成果のくだりは、彼女たちのブログ報告に任せるとして、まず驚いたのは、9月6日(土)の公募日の葛刈りの成果。あの酷かった場所が、見事に枯れている・・・見逃しがない・・・素晴らしい。皆さん、ありがとうございました。また、宮城中央森林組合の早坂班が、8月下旬のいいタイミングで、ボランティアが進入できるよう、ヤブを伐開し、進入路を作りつつ、葛を大量に伐ってくれました。今年はとくに良いコンビネーションだったと思います。

 これから来られる方は、ぜひコチラを読んでから来てくださいね。葛刈りの方法です。

【作業後】撮影:9月25日

 長雨続きだったからか、葉もツルも枯れ落ちず、まだ残っているので「ザマが悪い」ですが、仕上がりは完璧です。見逃しが見当たりません。

【作業中】撮影:9月5日

 10月は、170名以上来てくれます。海岸林南半分の対象地の80%は終わるかな~

本部 海外事業部の林です。

ブログ読者の皆さんは、吉田が鳥好きだということはご存知だと思います。鳥の撮影のためにカメラを買い、鳥の鳴き声で鳥の情報を教えてくれるアプリを携帯に入れ、見たことがない鳥を見かけたら鳥博士の三浦さんに確認しています。吉田がプロジェクトにはいろいろな鳥が住んでいることをよく説明してくれますが、今日紹介する鳥は海岸林には住んでいないはずです!

その鳥を見つけたのは、H氏でした。プロジェクトのあちこちを見て回っている時、サイクルスポーツセンターにも行き、
「震災前にも同じ場所にサイクルスポーツセンターがあったんだよ」
「海外のプロジェクトの人たちが来た時とか、国内センターの研修生たちが来た時はここに泊まるよ」
「温泉もあるし、洗濯機なんて無料で使えて便利なの」
「自転車で松林の中を走れて気持ちいいんだよ」
などと話しながら屋上へ。

プロジェクトで植えたクロマツを眺めていた時のこと。H氏が何かを見つけて、静かに指をさした先には、真っ白なハトがいました。


つい最近、ネットニュースで、迷子になっていたレース用のハトを保護して対応した方の記事を見ていたので、この白いハトがレース用のハトだと推測。でも、迷子なのかケガをして飛べなくなっているのかは分かりません。足についているリングにある電話番号に連絡したり、登録番号で識別できることは分かっていたので、できるだけ近づいて写真を撮ってみましたが、なかなか全体を撮影できませんでした。

そうこうしているうちにハトが飛び、フェンスにつかまりました。ああ、飛べないわけじゃなかったんだ……。実はこの日はとても風が強く、そこからは飛び立てない様子でした。風が強いから屋上で休んでいたんだなぁということが分かり少し安心しました。
ちゃんとオーナーさんのもとに帰れたかな??

プロジェクトの松林の中ではハトに目を向けたことがありませんでした(時々鳥が何者かに食われて羽根が散乱している現場に遭遇しますが、そんな時に羽根の色を見てハトかなぁと思うぐらいです)。でもこのハトに会って、ちょっとハトのことを考えてみました。伝書鳩がいたり、レース用のハトがいるぐらいだからきっと帰巣本能が強い性質なんだろうなぁとか、どのくらいの距離を飛べるんだろうとか、帰れなくなっちゃった子は生きていけないのかなぁとか……。

迷子のハトのおかげで、ハトの競技などなど、知らない世界を少し垣間見ることができました。野鳥とは違う魅力があるのかもしれませんね。

本部 海外事業部の林です。
昨日の続き。私のひとりごとのようなブログとなります。

今日紹介するのはこの人。来月からウズベキスタンに行くH氏。彼は、私が高校を卒業して入ったオイスカの専門学校で出会った同期です。もう34年の長いおつきあいになる貴重なお仲間です。

昨日もお伝えした通り、ウズベキスタンのアラル海で進めている沙漠緑化プロジェクトはオイスカにとっても大きなチャレンジで、私が担当になってからはもっともっと力を入れていきたいとずっと思ってきました。これまでは、専門家を年に2~3回現地に派遣し、普段はオイスカの訪日研修生OBたちを中心に活動を進めてきました。でも、もっと確実に緑化を拡大していきたいと考え、駐在員を派遣しようと決意。

緑化プロジェクト推進、発展のためには、行政関係者との調整や現地の人材育成も必要です。それだけではなく、現地のカウンターパートであるカラカルパクスタン農業大学からは学生への指導といった面でもオイスカへの期待が寄せられています。オイスカで海外の駐在経験があって、農業指導ができて、人材育成の経験もある人は……もう、H氏しかいませんでした。ご家族もいらっしゃる中、単身でのウズベキスタン行きを決断してくれたH氏、ご家族の皆さんには感謝しかありません。

沙漠での植林。元々は湖の湖底だったところです

今回は「海岸林再生プロジェクト」を一緒に訪問し、プロジェクトがどのように動いているのかをじっくり見てもらうことにしました。行政との関係、ボランティアの受け入れ、支援してくださる皆さんとのコミュニケーション、乾燥地での造林技術などなど伝えたいことは盛りだくさん。視察をしながら、ボランティア活動を体験しながら、サイクルスポーツセンターの屋上からプロジェクトの全体を見渡しながら、いろいろお話をしました。

そして、もう一人の同期(こちらはオイスカに就職した時の同期ですが)の吉田の話になった時、H氏が言ったのです。

「自分には吉田さんみたいな熱い情熱はない。マッチ棒1本に火がつく程度」と。

それで充分!!
……というか、ウズベキスタンのプロジェクトを確実に前に進めるためには、吉田みたいな暑苦しいキャラクターはいりません。東日本大震災の混乱の中、ガ===========っと猪突猛進の勢いでプロジェクトを立ち上げるのにはマッチ棒では足りませんから、確かにここには吉田が必要でした。

でも海外の現場、しかも「おしん」(NHKの連続テレビ小説のおしんです)が大好きだという国民性のウズベキスタンには、口数は少なく、コツコツ地道に体を動かしながら、現地の人たちの信頼を積み上げて、必要なところにそっと火を灯していくH氏のような人が必要なのです! 

本当は9月半ばに派遣するという予定でしたが、来月後半に延期となり、H氏から「やっぱり行かない!」と言われるのではないかとびくびくしながら過ごしていたのですが、たくさんのボランティアさんの前で「ウズベキスタンに派遣する」と紹介もしたし、もう「行かない」とは言い出せない状況のはず。H氏からは「外堀を埋められている気がする」と言われました……はい、その通りです。

オイスカの学校で学んだ同期と、今もこうして一緒にオイスカで活動できるのは幸せなことだなぁと思っています。

明日はサイクルスポーツセンターの屋上でH氏が見つけたあるものをご紹介します。

海外事業部の林です。
今月はじめ、久しぶりに「海岸林再生プロジェクト」に足を運びました。今回は、来月からウズベキスタンに駐在するスタッフを連れての活動参加となりましたし、活動報告はすでに檜垣がブログ(5日のボランティア/6日の絵本づくりワークショップ)で報告をしてくれていますので、私はちょっといつもとは違う視点でブログを書きたいと思います。しばしおつきあいください。

私自身、「海岸林再生プロジェクト」立ち上げの頃からプロジェクトに携わってきましたが、一昨年からは海外事業部に異動し、アジア太平洋の5ヵ国で進むマングローブ植林プロジェクトとウズベキスタンでの沙漠緑化プロジェクトの後方支援を東京の本部事務所で担当しています。

ウズベキスタンでの活動は、沙漠緑化と言っても、その舞台は世界で4番目の大きさを誇っていた汽水湖「アラル海」が干上がってしまった湖底で、元々は海だった場所です。この15年ほど、「海岸林再生プロジェクト」にはじまり、アジア太平洋地域の海岸線でのマングローブ植林、現在は沙漠だけど、“元”海だった場所での植林に関わっており、なんとなく海とのご縁を感じながら仕事をしています。

「海岸林再生プロジェクト」では汀線(波打ち際)からクロマツを植栽している場所まで、100m超の砂浜もあるし、7.2mの防潮堤もあります。それでも海からの強い風の対策として、防風柵を置き、苗木が風で倒れないよう、苗木同士が支え合えるように密な間隔で植えて育てていきます。

一方、海の水が満ち引きする場所に植えるマングローブは、風や波の影響を受けやすく、簡単には育ちません。時期や場所を慎重に選び、場所によっては苗木を大きく育ててから植えたり、一つの穴に複数の苗木を植えたり、支柱をたてて保護したり……と、さまざまな工夫や対策をとっています。それでも時季外れの台風が直撃し、植えてから間もない苗木をすべて流してしまうこともあれば、海流の変化で成木になったマングローブまでなぎ倒されてしまうことも少なくありません。大きな被害をもたらす津波でなくても、海の水の力はあまりにも強い。近年、ますますマングローブの植林が難しくなってきているのを感じます。

そして、一度水を失った海(正しくは湖ですが……)がもたらす脅威もはかり知れません。塩を含んだ砂は周辺地域だけではなく、国境を超えて広がっています。水産業に携わっていた人たちも職を失いました。
アラル海沙漠での緑化はオイスカにとってとてつもなく大きいチャレンジです。当初掲げた目標は4万ha。「海岸林再生プロジェクト」で植えた100haの400倍。でも、緑化が必要なエリアをひたすら車で走った時、4万なんてケチくさい!と思ってしまいました。飛行機で播種すれば4万haなんてあっという間に緑化できますが、オイスカが取り組んでいるエリアは塩害がひどく、簡単に植林できる場所ではありません。でもやるのです。アラル海にもう水は戻せませんが、緑の大地に変えていくことはできるはず……と大きなことを言いながらも、私が現地で汗を流すわけではありません。私は東京から後方支援を頑張ります。

明日は、来月から現地で頑張る(私にお尻を叩かれながら……??)スタッフについて紹介します。

春から夏にかけてサクサウール(プロジェクトで植えている木)が青々としてくるのですが、残念ながら私はまだこの光景を見たことがありません

 

 吉田です。絵本制作プロジェクトのクラファンが終わり、すこしホッとしているところですが、9月4日(金)、仙台空港とその北側の内陸防風林少なくとも3本、そして名取海岸林内の松枯れ1本を確認しました・・・

 日本緑化センターとともに半年以上準備してきた「松枯れ防除実践講座」の募集が開始されました。

https://www.jpgreen.or.jp/event/matsu/index.html

 2019年の秋田開催、2025年12月の宮崎開催に私も参加し、それぞれで最新の情報を得ることが出来ました。昨年の宮崎での閉会後、そのまま日本緑化センターの皆さんに宮城開催の相談を開始し、同センターおよび林野庁、宮城県、名取市の皆さんのご理解をいただき、無事に募集開始の運びとなりました。

 下記は、過去に私が参加した際の、簡単なメモです。

 2025年 宮崎開催  2019年 秋田開催

 例年100人以上の参加者です。過去の様子を振り返ると、参加者の多くを占めるのは行政マンと林業事業体や造園会社、研究者が大半ですが、受講料が必要ながらも、地元住民やNPO関係者も参加していたように記憶しています。オイスカとしても、行政当局の皆さんと相談しながら、関係各機関などに対しての募集のお手伝いをと思っています。もちろん、ボランティアの皆さんにも受講を勧めたいと思います。関心がある方は吉田まで、まず「ご相談」ください。遠慮しないでくださいね。

 ちなみに、特別名勝「松島」を含む仙台湾岸5市5町の松枯れと延々闘ってきた歴史のある宮城中央森林組合の、名取海岸林の現場代理人でもある佐々木秀義君が講師を引き受けてくれました。「講師」としての佐々木君の話を聞くのは私も初めて。

 「現場」での実践を重視した、名取らしい、充実した講座になるよう、お手伝いしたいと思います。

 

 

 

はじめまして、卒業研究の関係でお世話になっております学部4年の髙野です!!

私は森林伐採問題に関心があり、大学では、農学部に所属し森林保全や社会学について学んでいます。

今回は、9月5日のボランティア活動と前日の準備に参加させていただいたのでその様子をご報告させていただきます。

まず9月4日には、宮城森林中央組合業務部森林事業課係長の佐々木秀義さんにお話を伺わせていただきました。

その主な質問項目は、海岸林再生プロジェクトにおける業務内容・役割と海岸林に対するビジョンの2点です。

◆業務内容・役割

まず初めに、2014年から2020年まで植栽を行いつつ、それと同時に下刈りを行うことになります。

その後は、2021年からは本数調整伐(いわゆる間引き)を行い、植栽密度が800~1000本/haになることを目指します。本数調整伐を行わないと、苗木に幹も付かず、太くもならないそうです。

直近では、大量に繁茂することで被圧や光環境を奪うことにより、マツを枯死に至らすツル類の「クズ」を除去する「葛刈り」を行っているそうです。

(調べてみると、林業で行われる間引きは「間伐」と呼ばれますが、これは間伐した木材を林業目的で利用する場合に呼ばれるそうです。

一方、海岸林の間引きは、適切な植栽密度を保ち、公益機能を維持するための作業であるため「本数調整伐」と呼ばれます。

つまり間伐材を林業目的で利用するか否かが争点なわけです)

◆海岸林の将来像(ビジョン)

海岸防災林は成林するまでに35年要するため、継続した保育・管理が必要であり、公益機能を十分に発揮する海岸防災林の造成を目指す、というビジョンが、その継続した管理において重要であると語っていただきました。

また、無事にこの海岸林が成林し、自由に人が出入りできるようになると、他の海岸林でも見られるようなポイ捨てなどの諸問題が起こる可能性もあると言及されていました。

☆このお話を聞いて、オイスカがこの海岸林再生事業において“森林のプロ”にどのような業務を委託していて、その作業が海岸林の再生においてどのような意味があるのかを丁寧に教えていただきました。特に本数調整伐に関しては、「全国の海岸林では本数調整伐が適切に行われておらず過密である」という現状を踏まえると、この名取の海岸林で本格的に行われているすごさを再認識することが出来ました。

今回記載していませんが、宮城森林中央組合が委託された他の海岸林の保育作業のお話を聞いて、改めて「機能が十分に発揮されるような海岸防災林を再生する」というビジョンを持つことの重要性を感じさせられました。

普段、森林組合の方からのお話を聞く機会なんてめったにないので、とても貴重な機会をいただけて幸いです。ありがとうございました!!

最後に、ボランティア活動に参加した感想を述べさせていただきます。

今回行った作業が、例の「葛刈り」です。

葛によって、マツが被圧でやられるというお話を聞いて後、実施にクズを見てみましたが

マツが見えなくなるくらいまで繁茂しており、その高さは私を優に越しているため驚きました。

                     

その作業の工程は、いくつかに分岐するクズの根元をたどり、鎌を用いて切断、断面に除草剤を塗布するという流れになります。

一見簡単そうに感じられますが、クズは複雑に分岐しており、さらに地中にもその根を分岐させているため、それを追う作業は非常に大変でした。

しかしながら、太いクズを刈った時の達成感はたまらなく、他のボランティア参加者の方々も楽しそうに作業されていました。

作業中に活動参加の動機などを伺ってみると、「地元とのつながりを持つため」「たくさんの人たちと交流する機会があるため」など、憩いの場や交流の場としてもボランティア活動が機能していることが分かり、とても興味深かったです。

◆まとめ

実際にボランティア活動に参加させていただいて、全国で見られる海岸林と、再生が行われている海岸林の管理の違いやその意義を体感することができました。

成林するまで30年ほど必要であり、その間の継続した管理が必要であることから、「昔の海岸林を取り戻したい」「白砂青松の海岸林を目指す」「海岸防災林として機能するまで見届けたい」など、各々のビジョンが非常に大切であると思います。

今回、吉田さんを中心に2日間貴重な機会をいただきありがとうございました!!

今後もボランティア活動に参加させていただければ嬉しいです!!

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