技能実習

技能実習制度とは?

技能実習制度(以下、制度)とは「我が国が先進国としての役割を果たしつつ国際社会との調和ある発展を図っていくため、技能、技術または知識の開発途上国等への移転を図り、開発途上国等の経済発展を担う『人づくり』に協力すること」(厚生労働省HP)を目的に、1993年に創設された制度です。
技能実習には企業単独型と団体監理型があります。団体監理型では、非営利の監理団体と、技術指導を行う実習実施者とが連携して技能実習生(以下、実習生)を受け入れ、監理団体は、 実習が「国際協力」の目的のもとに行われているかどうか、実習実施者の監理、指導を行います。

オイスカの技能実習

オイスカが日本に海外の青年を最初に受け入れた63年当時は、技術指導は全て外部に委託し、現在の「技能実習」に近い形でした。67年に研修センターが設立されてからもそれは変わらず、センターは宿舎として機能するほかは、日本語や生活に関する指導が主でした。70年代に入り、センターの農場や指導員の充実が図られ、オイスカ独自の農業の「研修」が始まってからも、工業分野や畜産、果樹栽培といった専門分野については「委託研修」と位置づけ、 オイスカの理念に賛同する企業や農家で指導を行ってきました。
04年からは、一部の「委託研修」を「技能実習」に変更。その後、制度の充実に伴い、2011年には全ての「委託研修」を「技能実習」にシフトし現在に至ります。

1970年代委託研修の様子

入国後講習

実習生は来日後、実習をスタートさせるまでの2ヵ月間、日本の生活や社会に適応できるよう、言葉や文化、習慣を学ぶための「入国後講習」(以下、講習)の受講が義務付けられています。オイスカでは、研修センターで培ってきた日本語や生活指導のノウハウを生かした講習を実施。
さまざまな国籍の研修生と実習生が一緒に点呼や清掃、食事の準備を行うなど、合宿スタイルでの生活を通し、規律の精神やコミュニケーション力の向上を図っています。

日本語習得に励む実習生(関西研修センター)