「子供の森」計画子ども親善大使@名取

2018年6月26日( カテゴリー: 海外との連携・発信, 現場レポート )

こんにちは、国際協力ボランティアの倉本です。
今月4日~13日の日程でオイスカ「子供の森」計画子ども親善大使が来日しました。日本の環境への取り組みを学んだり、日本の同世代の子供たちとの交流をしたり、自国の紹介をしたりとあらゆる体験を通じて、子供たちが自信と知識を身につけ、将来的にリーダーとなれるような人材になってほしいという目的で日本の各所を回ります。今回はタイ・フィリピンからそれぞれ子ども大使が2人と、通訳の方が1人ずつの計6人がやってきました。その滞在のラスト、10~13日には宮城県を訪問。私は、この宮城県から彼らの学びに一部同行させていただきました。そこで、特に海岸林再生プロジェクトを中心とした名取市での滞在の様子をここで振り返ってみたいと思います。
 
 
 
子ども親善大使の皆さんが宮城県名取市に到着したのは、10日午後。あいにくの雨模様でしたが、被災された鈴木英二さん宅を見学し、地震と津波がどれほどの影響をもたらしたかを勉強した後、早速海岸林再生の現場へと向かいました。
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現場では、海岸林がどのような役割を果たしているのか、そしてどのように再生の取り組みが行われているのかを、実際にマツに触れながら学びました。硬いマツの葉に当たり、痛い!と足や腕をさすりながらも、「なんでこんなに間をあけて植えているの?」「地面にある木のチップはどうしてあるの?どこからきたの?」等、疑問を持ちながら積極的に歩き回っている様子が印象的でした。その際、私は少しだけ説明役の機会をいただきましたが、沢山の質問に対し一つ二つ答えるのに精一杯。子供たちの鋭い質問に慌てながらも、こうして何事にも疑問をもって、より深く理解しようとする姿勢の大切さに改めて気づかされました。

一歩歩くたびに疑問がたくさん

一歩歩くたびに疑問がたくさん


資料も真剣に読み込んでいます

資料も真剣に読み込んでいます


ちなみにこの時、子供たちに松ぼっくりを提示して、どこに種があるでしょうか?というクイズがあり、恥ずかしながら初めて種の場所を知りました。一つ一つの鱗片の根元にあるとは知らず、答えを聞いた時、私は心の中で「そうだったんだ!」と一人衝撃を受けていました。(クイズはタイのウェーブくんが正解していました)
 
翌11日には、名取駅の海岸林再生プロジェクトの写真展を見学。一つ一つ写真を指しながら興味深げに眺めていましたが、昨日(10日)自分で見た現場の様子と比べているのでしょうか…?通訳のデルフィンさん(フィリピン)、ジェーンさん(タイ)に説明書きを翻訳してもらいながら、じっくりと見て回っていました。私も近くで聞きつつ、写真と展示の図と実際の現場を思い浮かべながら後ろでこっそり勉強…
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昨日見た場所はどこかな…?


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みんなで記念写真


 
10日の見学に引き続き、子ども大使のみなさんにとっても私にとっても、海岸林を中心に自然と環境について事例に触れながら、より具体的な形で学ぶことができたように思います。
 
僅かではありますが、子ども大使を迎えての数日間改めて様々なことを感じ、考えました。そして、国や地域によって、自然環境やそれによる影響は大きく異なることと思いますが、知識や経験は応用次第でどこにおいても活かせるということを、この名取での体験で学ぶことができたと感じます。その点においても、きっと親善大使のみなさんにとって得るものの多い滞在になったのではないかなと思います。

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