農村開発研修センター
- 場所
- マグウェ地域パコック県イェサジョ郡
- 活動開始年
- 1997年7月
- 受入機関
- 投資・対外経済関係省・対外経済関係局(FERD)、農業畜産灌漑省・農業局(DOA)
多岐にわたる研修により、農村のリーダーとしての素養を磨く
ミャンマー国内でも最も自然環境条件が厳しく、貧困度の高い地域である中央乾燥地域において、農村の主要産業である農業を中心とした地域発展に貢献する青年リーダー育成研修の拠点として、1997年より研修を開始。毎年、ミャンマー全土から男女10名ずつの農村青年を受け入れ、10ヵ月間の集団研修を実施しています。
研修内容は、実習と講義を組み合わせた有機栽培による稲作・蔬菜栽培、養鶏、養豚、食品加工、農業機械、洋裁、保健衛生、日本語など多岐にわたります。特に実習においては、現場で知識を得て課題解決の方向性を探ることや集団研修を通して、リーダーとしての素養を身につけることを重視したカリキュラムとなっています。
センターでの研修修了後、地元に戻る研修生OBへの自立支援として、2001年から自立支援融資制度を設けており、これを利用したOBがセンターで学んだ有機農業や畜産技術を活かし、周辺住民に指導するなどの成果が出ています。これまで累計430名が研修(長期研修のみ、1997年〜2020年まで)を修了しました。修了後は地元に戻り、センターで学んだ技術を活かして成果をあげる者や、地域のリーダー的存在として頑張っている者も多くいます。また、他のNGOや日系企業で活躍している者もいます。
近況・今後の方針
センターの研修事業による生産物の販売収入に加え、センターを拠点とした地域開発活動による収益も得ながら、ほぼ自立的にセンターを運営してきました。今後も研修センターの自立運営を維持しながら、農村地域の発展に貢献する人材の育成を継続することで、ミャンマーの農村地域の発展に貢献することを目指します。