四国支部事務局の池田です。
12月1日(日)、香川県環境森林部や四国環境パートナーシップオフィス等が主催した気候変動講演会に参加しました。
講師は、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)や「クローズアップ現代」(NHK)など出演され、解り易い説明に定評がある国立環境研究所の江守正多地球環境研究センター副センター長で「地球温暖化リスクと「卒炭素」への道」と題して90分余お話くださいました。
日本はじめ世界各地からの豊富なデータを基に、グラフや写真・映像等を用いて地球温暖化について詳しく説明してくださいましたが、衝撃だったのが2100年の気温変化シミュレーション!
2015年に採択された気候変動枠組条約「パリ協定」では世界的な平均気温上昇を産業革命以前に比べて、2℃より十分低く保つことが決められましたが「対策無し」ケースでは現在よりも4℃から6℃も高くなるそうで、海面上昇や洪水・大型台風の発生、食料・水不足など懸念されます。
このような事態を回避するためには二酸化炭素やメタン等の温室効果ガス排出を削減する必要があり、エネルギー源を見直して石炭や石油など化石燃料を使うことからの卒業を真剣に考え行動しましょうと提案され、講演が終了しました。
その後の質疑応答では、高校生が「植林や森林整備の効果は?」、主婦の方が「政治家への有効な アプローチは?」ほか多くの質問があり江守さんは丁寧に回答され、内容に加えて講師の態度も大いに参考となる、有意義で元気を
いただいた講演会でした。
機会あれば、このような講演会を四国支部でも開催したいと思います。
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