四国支部事務局の池田です。
前回ご紹介させていただいた所功先生の著書『日本学ひろば88話』(☞ https://oisca.org/shikoku/7563 )ですが、もう一つ心に深く残ったのが上皇后陛下が皇后陛下だった平成10年に開催された国際児童図書評議会(IBBY)大会の基調講演で語られた内容で、僭越ながら掲載項を紹介させていただきます。
「米軍の占領下に置かれた日本では、教育の方針が大巾に変わり、その後は歴史教育の中から、神話や伝説は全く削除されてしまった」「父がくれた神話伝説の本は、私に、個々の家族以外にも、民族の共通の祖先があることを教えたという意味で、私に一つの根っこのようなものを与えてくれました」
以上のメッセージは、有名な「因幡の白兎」や「八岐大蛇」ほか、日本固有の物語である日本の神様の話は日本の歴史と繋がっていることを示しておられ、日本最古の歴史書である「古事記」や「日本書紀」に触れることの大切さを
述べておられるように感じました。
同書のあとがきに、所先生が記しておられる、『「お互いさま」「おかげさま」という日本人的(あるいは真の人間的)心遣いを、日常的に実践することも、身近な「日本学」ではないかと思われます。』メッセージも有り難く感じた「日本学ひろば88話」です。
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