北海道支部では、アジア地域の砂漠化防止プロジェクト支援や砂漠地域の緑化を推進するため、開発団員の冨樫智所長(オイスカ阿拉善沙漠生態研究研修センター)を継続的に招聘しております。去る8月17日から20日までの4日間で、今年度の海外派遣ツアー計画の調整(海外交流実行委員会の同席)、アジア地域の砂漠化防止プロジェクト支援基金検討(同検討委員会の同席)にかかるウズベキスタン緑化計画の把握、砂漠地域での植物育成研究の意見交換(アミノアップ殿への訪問)、砂漠地域の漢方薬ニクジュヨウ普及支援(薬実酒の道内製造等による活用策)などの目的で招聘しました。また、今回は家族も一緒に来道してもらい北海道支部との交流を深めるとともに、オイスカ活動の取組みについて理解を深めてもらいました。滞在期間中、冨樫所長の同席のもとで開催された二つの委員会について、その打合せ内容の一端を以下に紹介します。
■海外交流実行委員会(海外派遣ツアー実施の可能性)
今年度の海外派遣計画は、新型コロナウイルス感染の影響を踏まえ、関係者に限定したウズベキスタンへの訪問ツアー実施の可能性について、意見交換を行いました。同国の新型コロナウイルス感染情報および渡航危険情報は現段階では注意レベルのため、渡航には問題はないがウクライナ問題もあるため状況を注視し、冨樫所長の現地訪問(10月26日以降1カ月滞在)の状況や動きを踏まえて判断する方向としました。訪問時期は植林が可能な2月から3月、アラル海地域で実施の砂漠の緑化(現場)は、国内線利用で最寄りの空港からの車両移動に5時間を要し、一番近い村からは3時間を要することなどが分かりました。
■砂漠化防止プロジェクト支援基金検討委員会(計画等の現状把握)
冨樫所長からは、オイスカ10カ年計画のうち、ウズベキスタン(アラル海砂漠地域での4万ヘクタール植林)の緑化プロジェクトの実施にあたっては、外務省の補助金(日本NGO連携無償資金協力)を申請中となっており、この補助事業を皮切りに取り組む予定となっている。また、現地スタッフの人材確保に向けて、既に現地ウズベキスタン人が日本国内研修センターの農業研修(1年間)を受けており、帰国後はプロジェクトの一員として活躍する予定。今後も日本で行う農業研修へ継続的に派遣を行い、現地プロジェクトの人材(要員)拡大を行っていきたいとの説明があった。一方で、近い将来に向けて、ニクジュヨウの出荷・供給に備え、国内での薬実酒等への活用(製造)整備も進めておく必要があり、特に北海道での製造については、北海道の生産物(北海道米など)とのコラボを含め期待が持てる土地柄であるため、積極的に取り組みたいとの考えを示しておりました。
■ご支援・ご協力ありがとうございました 今回の招聘事業の実施にあたり、以下のご支援・ご協力を頂戴しました。 ・施設見学 株式会社アミノアップ様 ・生産移転助言等 株式会社 芝コーポレーション様 ・車両の提供 デリシャス株式会社様 ・食事の提供 デリシャス株式会社様、杉井恭子様 ・宿泊場所の提供 庄司開作様 ・来道交通費支援 斎藤寛子様、杉井恭子様、安達寿夫様 |
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