「この10年に行う選択と行動が数千年にわたり影響を与える」※

地球の平均気温は、1850年からの50年と比べ、すでに1.1℃上がっています。温暖化が洪水や豪雨、感染症の拡大、食糧不足などを引き起こし、生活を脅かします。すべてのいのちが健やかに守られる「住み続けられる未来」の実現は、今、この瞬間に“私”が何を選ぶか、”私”がどう動くかにかかっています。

※IPCC第六次評価報告の統合報告書より

いただきました冬募金へのご寄附は、
オイスカの公益事業全般に使用させていただきます


ご支援ありがとうございました

この度の令和6年能登半島地震でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

11月10日からご支援の呼びかけをさせていただきました「2023オイスカ冬募金」は、1月20日に期間を終了いたしました。今回の募金でも、417人のみなさまから、8,037,875円ものたくさんのあたたかいお気持ちを頂戴しました。未来の子どもたちに「住み続けられる未来」を贈るためのオイスカの活動を信頼し、ご期待を寄せてくださっていることに感謝申し上げます。

オイスカの活動の中心は、緊急支援活動ではなく、自然の力を活用して洪水や高潮、強風などの災害に強い地域をつくるために、人を育て、苗木を植え育てる息の長い活動です。
オイスカに託してくださいました皆さまからの未来への保険を大切に使わせていただき、国内外で防災や減災につながる森づくりを進めることにより、「住み続けられる未来」を実現して参ります。今後とも、応援よろしくお願い致します。

2024年1月22日
啓発普及部 鈴木和代


―分岐点である、いま。

世界中のあらゆる人々が、気候変動の影響を受けています。しかし、この気候変動を引き起こしているのも、私たち自身です。いま、起きていることから目を背けず、課題を乗り越え、「住み続けられる未来」を実現するために、各国で活動するスタッフが地域の人たちと共に取り組みを続けています。

#1

―干上がった湖からの砂嵐が町を襲う。
健康と暮らしを向上させるための緑化。
/ウズベキスタン

#私にもできる #沙漠緑化 #砂嵐 #塩害 #アラル海 

私がウズベキスタンにいる意義

「私がウズベキスタンで沙漠緑化をすることの意義は何だろうかといつも考えていましたが、同国で活動する中で、現地の様子を少しでも多くの方に伝えること、アラル海周辺で家族が共に暮らせる環境を守ることなのではないかと思うようになりました。そしてそれらが、ひいては紛争を無くすことにもつながるのではないかと考えるようになりました」

―ウズベキスタンプロジェクト調整員
青山優菜

ウズベキスタン
沙漠化防止プロジェクト

ウズベキスタンのアラル海周辺は、世界で最も急速に沙漠化が進んでいる地域と言われています。ソ連時代に行われていた綿花栽培のための過剰な灌漑や、気候変動による異常な高温などにより、約540万haが干上がってしまいました。湖底の土壌は粒子が非常に細かく、風が吹くとすぐに舞い上がり、砂嵐が頻発する白い沙漠と化しています。この砂嵐によって心肺系・血液系の疾患が蔓延し、周辺住民を苦しめています。

こうした状況を改善するため、オイスカは現在、カウンターパートであるカラカルパクスタン農業大学と連携しながら、アラル海での事業の本格的な植林実施に向けて必要となるインフラ整備に着手。今後、ウズベキスタン政府や国連機関との連携も視野に、これまで中国・内モンゴルでの沙漠緑化で培ってきた技術力・発想力を活かしてアラル海全体の緑化に貢献するべく活動を進めています。


#2

―海岸浸食で日常の暮らしが壊される。
被害を食い止めるための植林。
/インドネシア

#私にもできる #マングローブ植林 #海岸浸食 #気候変動 

地域住民と築いた強固な関係は大きな財産

「私は1990年の事業開始以来、ジャワ島の14県で3,300㏊の森づくりをしてきました。現在は7つの県で活動を継続中です。各地の地域住民にマングローブの大切さを知ってもらうために、これまで喜びも悲しみも経験しましたが、今では彼らと兄弟のような関係を築くことができたことは、私の大きな財産です。森づくりを妨げる海上を漂うゴミ問題や地域全体の意識変革など、課題は多くありますが、2030年までに、植林サイトと川のゴミゼロ達成を目標に、これからも取り組み続けます」

―オイスカ・インドネシア
マングローブ事業全国調整員
ムハンマド・プリハルタント・ラフマット

マングローブ植林プロジェクト

インドネシア・ジャワ島の北岸地域では、深刻な浸水被害が起きています。満潮や大潮のたびに家や学校、道は水に浸かり、日常の暮らしもままならない状況です。温暖化による海面上昇をはじめ、沿岸に育つマングローブの伐採、地盤沈下などさまざまな要因が重なり、より状況を悪化させています。

こうした被害を少しでも減らし、ジャワ島北岸の人々の暮らしや陸地を守るため、オイスカは1990年からマングローブの植林に取り組んできました。長年の活動で豊かな森になりつつありますが、近年の激しい高波によって時にはマングローブが倒されてしまうこともあります。補植や人工防波堤とも組み合わせるなど試行錯誤を重ねながら、マングローブ林の維持に取り組んでいます。


#3

―高温と乾燥で頻発する山火事。
取り戻した水源林を守る活動。
/フィリピン

#私にもできる #植林 #山火事対策 #水源林を守る 

取り戻した豊かな自然を守っていきたい

「1982年の日本での研修時に美しい山々を見て、私のふるさとのはげ山にも緑を取り戻したいと思い、1993年から植林プロジェクトに取り組んできました。研修生OBや地域の人々、日本からのボランティアの皆さんと共に育苗、植林、森の維持管理を行い、今では麓の村に水をもたらす水源林となっています。山火事などの課題に立ち向かいながら、これからもこの大切なふるさとの自然を守っていきます」

―ヌエバビスカヤ植林プロジェクト
プロジェクトマネージャー
マリオ・ロペス

ヌエバビスカヤ植林プロジェクト

30年ほど前、フィリピンのルソン島北部のヌエバビスカヤ州には、過剰な焼き畑や違法な森林伐採により、はげ山が広がっていました。その山を緑にしようと、オイスカの研修生OBが中心となって植林活動を開始し、多くの困難を乗り越えて、今では多様な樹種が育つ豊かな森となりました。山には水が戻り、かつて「水無し村」と呼ばれた周辺の村では、年3回の稲作もできるようになりました。

しかし、課題は現在もあります。近年の異常気象による乾燥と高温で、山火事が頻発しています。火事から森を守るために、幅7~15m総延長12kmにも及ぶ防火帯(燃えやすいものがない区域)を維持し、パトロールも行っています。それでも火事が起きてしまった場合には、プロジェクトスタッフから成る消防隊が命がけで消火にあたり、住民の暮らしを支える水源林を守っています。

#私にもできる
ハッシュタグキャンペーン

環境を守り、より良くしていくため、私たち一人ひとりにできることは何でしょうか。
普段、取り組んでいる行動を「#私にもできる」をつけて投稿し、皆でできることをシェアしましょう!

<参加方法>
①オイスカのFacebook、インスタグラム、X(旧Twitter)いずれかをフォロー
②フォローしたSNSで、環境のために取り組んでいることを「#私にもできる」をつけて投稿!

※皆さんの投稿はオイスカの公式アカウントでシェアさせていただきます!

―たとえば、あなたの寄附で、できること

オイスカは、自然に生かされていることへの感謝の心を持つ「人」を育てることを柱に、森づくりや循環型農業の実践、自然と暮らしを豊かにする地域づくりを行っています。地域環境の危機が迫る中、オイスカができることに取り組み、「住み続けられる未来」を実現するためには、皆さまの支えが必要です。ぜひ、2023オイスカ 冬募金 にご協力お願いします。


30,000円で

海外の青年が、日本の研修センターで5日間の研修を受けることができます。資源を循環させ、環境に負荷をかけない農業を通して、自然を慈しみ感謝する気持ちを育み、地域の発展を担う素養を身に付けられます。

<活動4>地域の発展を担う人材を育てる(国内・研修センター)

オイスカの活動の土台は、土づくりから始まる持続的な農業の実践を通じた「人材育成」です。福岡、香川、大阪、愛知の国内4ヵ所の研修センターでは、住み続けられる未来のために活躍できる人材の育成に取り組み、日々、海外からの研修生と向き合っています。

20,000円で

森づくりの現場で、ボランティアへの作業や、安全管理のほか、ボランティアでは難しい危険を伴う森林整備をする林業作業員1人を1日雇用でき、健全な森を育てることができます。

<活動5>日本国内の森づくり

環境保全の一環として、1990年代から国内の森づくり活動が盛んになりました。全国13の地方組織が中心となり、地域の人々と共に森を育む活動を続けています。

10,000円で

塩分が高い土や乾燥にも耐えられる苗木や薬草を10,000㎡に植えることができます。訪日研修生OBがコーディネーターとなり、アラル海湖底の沙漠を緑に変える計画です。(ウズベキスタン)

<活動2>森を育て災害に強い地域をつくる

森は、風や砂、潮、土砂崩れなどから人々の生活を守る役割を果たしています。近年、想定を超える規模の災害が世界各地で発生する中、オイスカは災害から地域を守るため、タイやフィリピン、インドネシア等で、森林を含む生態系全体を育て、災害に強い地域づくりが進んでいます。

5,000円で

固く締まった土をほぐし、苗木を植える穴を掘るクワ4本を購入できます。森をつくることで、麓の村の水を豊富にし、農業で生計を立てられるようになります。(タイ)

<活動1>生活を豊かにする・産業を育てる

オイスカは1960年代から、食糧危機に苦しむ人たちのため、日本から技術者を派遣して農業技術の普及に努め、食糧増産に貢献しました。この経験を活かし、アジア太平洋各地にモデル農場や研修センターを設置し、農業技術を指導する活動を続けてきました。また、有機循環型農業や養蚕の普及などの地域全体の産業育成につながる活動も展開。村のため池や道路などのインフラ整備活動、小規模融資といった活動も行っています。

3,000円で

マンゴーなどの果樹の苗木15本を購入できます。長引く経済危機で困窮する家族が増える中で、子どもたちが学校で植え、育てる活動を支援。実った果実は彼らのお腹を満たす栄養源にもなります。(スリランカ)

<活動3>自然を守る心を育む(海外・「子供の森」計画)

子どもたち自身が学校や地域で苗木を植え、育てていく活動を通して、「自然を愛する心」や「緑を大切にする気持ち」を養いながら緑化を進めていくプログラムです。1991年にフィリピンの17校から始動し、世界でさまざまな環境問題が深刻化する中で年々各地からの活動要請が増え、2022年度末現在で、37ヵ国5,468校に活動が広がっています。

―これまでの活動実績

(2023年3月時点)

海外植林面積
累計22,695ha

陸上13,926ha、マングローブ8,769ha

オイスカは、木を植えることだけに終わらず、その後の維持管理や、継続的な保全活動をしていくための地元住民への啓発など、持続可能な森づくりを行っています。

国内研修センター
修了生
約5,400人

コロナ禍で2年間新研修生が来日できずにいましたが、2022年度は14の国と地域から44名の研修生を受け入れることができました。

「子供の森」計画
参加校
5,468校

1991年の活動開始より、これまで世界37の国と地域の子どもたちと共に、累計4891haの森づくりを行いました。

”私にもできる”こと。 寄附という形で、オイスカの活動を応援してください

ご寄附はオイスカが国内外で取り組む公益事業全般に活用いたします。

※自由記入欄に「冬募金」とご記入ください

「Syncable」

寄附プラットフォーム「Syncable(シンカブル)」からのご寄附はAmazon Payも利用できます!

郵便振替

00110-8-452257
公益財団法人オイスカ

銀行振込

三菱UFJ銀行 永福町支店
普通 0016268
公益財団法人オイスカ

銀行振込の場合は、「振込日、ご住所、お名前、メールアドレス(FAXの場合)、生年、寄附金額、冬募金である旨を、別途メールまたはFAXにて、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。E-mail kaiin@oisca.org /FAX 03-3324-7111 公益財団法人オイスカ(担当:吉田・林・鈴木)

寄附控除が受けられます

当法人は平成23年2月1日、内閣総理大臣の認定を受けた公益財団法人です。

そのため、当法人に対する寄附金や賛助会費は税制上の優遇措置が適用され、所得税や法人税の税控除、個人住民税の税額控除(但し、条例で首長の指定を受けている自治体のみ)が受けられます。

➡税制上の優遇措置について(個人) ➡税制上の優遇措置について(法人)


お問い合わせ先

公益財団法人 オイスカ (担当:吉田・林・鈴木)
〒 168-0063 東京都杉並区和泉 2-17-5
TEL:03-3322-5161  FAX:03-3324-7111 E-mail:kaiin@oisca.org