【New!!】「名取市民の森」としての再生を目指して、植栽を開始します

2014年4月28日

東日本大震災で被災した海岸林は実に3,660ha。
私どもオイスカは、東日本大震災3日後からその再生に向けた行動を開始し、
「海岸林再生プロジェクト10ヵ年計画」を立ち上げました。
また、被災農家を中心に2012年2月29日には「名取市海岸林再生の会」を設立。
壊滅的打撃を受けた被災した名取市の約100haの海岸林を
「名取市民の森」として再生させるべく、この2年間、
被災農家の雇用と生計支援を伴う形で育苗を行ってきました。
そして、本日2014年4月28日より、いよいよ植栽を開始させていただきます。
まず今年度は約15haに75,000本の植え付けを実施いたします。
植え付けは2020年まで継続し、その後の育林を2033年まで行います。
これまで3年もの間、ご支援いただいた多くの皆さまに、
関係者一同より心より御礼を申し上げますとともに、
全国津々浦々の海岸林造成と同様、
大変過酷となることが予想されますが、
初心を忘れず、誠心誠意努力していきたいと思っております。
長期にわたるプロジェクトではありますが、
今後ともご理解、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
140425プレスリリース(植栽スタート)
H26年度植栽現場(仙台空港北東1km)
私どもオイスカは、海岸林は内陸の農地や生活を守るための
「生活インフラ」であり、当プロジェクトはそれを回復するための
「治山事業」としての考え方で臨んでおります。
そして、国および宮城県・名取市・名取市海岸林再生の会との
協定を締結しております。植栽期間中は宮城中央森林組合、
名取市海岸林再生の会とともに連日30人~60人態勢で全神経を
植栽作業に集中する必要がおり、期間中の視察等は原則お受けしておりません。
(報道関係者への取材指定日は4月30日午前)
しかし、本事業はすべて国内外からの寄附金・民間助成金によって実施しているため、
日々の様子は活動ブログで毎日報告しております。
こちらをご覧いただくか、ご好評いただいている
毎月第3土曜日のボランティアの日へのご参加をお願い申し上げます。
当プロジェクトは、被災農家の技術を活かし、雇用・生計支援を伴いながら、
名取市内100ha、50万本の育苗~植栽~育林の一貫施業という
コンセプトを取っており、2033年までの総経費は10億円、
約11,100人の雇用を創出いたします。
また、プロの役割を補完するために、地元名取市民や宮城県民、
そして全国のボランティアの力を年間2,000人弱受け入れております。
そして、東北のみならず全国津々浦々に存在する海岸林の存在意義を
ご理解いただくためにも、全国各地での活動報告会、講演会などにより、
年間4,500人規模の啓発普及事業を行ってまいりました。
動へのご寄附についても、ぜひご協力いただきたいと存じます。
会計報告は6月中旬にHPにて公開いたします。

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