オイスカ 国内ニュース アーカイブ 2010-2008

国際森林年に向けて エコプロダクツ展2010で「富士山の森づくり」の活動発信

2010年12月9日

2010年12月9~11日、東京ビッグサイトで「エコプロダクツ展2010」が開催されました。3日間を通して18万人以上が来場したこのイベントで、24の企業・団体が協議会形式で活動に取り組んでいる「富士山の森づくり」の活動を発信するためのブース出展を行いました。

多くの来場者がブースを訪れた。手前の模型は、富士山の植林地に木が植えられている様子を再現している

企業の森づくりは日本各地で行われていますが、「富士山の森づくり」は、約100haという広大なエリアで、一企業だけでなく、多くの企業や団体・行政も参加して統一したコンセプトで取り組んでいることが大きな特徴です。これを活かし、前日の準備から3日間の期間中、活動に参加する企業や山梨県の担当者などもブースに立ち、さまざまな立場から活動の意義などを発信しました。また、ブース内に設置された富士山の模型には、プロジェクトに関するクイズに正解した人が木のオブジェを植え、富士山に森が再生する様子を疑似体験しました。

来場者からは、「これだけ多くの企業が参加して行う森林再生のノウハウを、ぜひ教えてほしい」という声も聞かれました。今後も、各地で行われている森づくりをより良い形で推進するために、参加企業・団体と協力して多方面にノウハウを発信していきます。

 

生物多様性EXPO in 大阪に出展 「富士山の森づくり」推進協議会の活動をPR

2010年3月20日(カテゴリ:国内ニュース


シカ害対策や苗木の管理方法などについて、
スタッフが説明を行った

3月20、21日、大阪国際会議場で行われた環境省主催の「生物多様性EXPOin大阪」に「富士山の森づくり」推進協議会が出展しました。本イベントは、名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催されるにあたり、生物多様性保全やその持続的な利用について、国内でも広く一般に関心を高めてもらうことを目的に開催され、100以上のNPOや行政などが出展。2日間で約1万6600名が来場しました。

本協議会では、パネル展示や資料配布を行い、苗木の種子採取方法やモニタリング調査などを例に、本活動が生物多様性保全に配慮した活動であることを紹介。多くの来場者が足を止め、熱心に質問をしている姿も見られました。「他の生物へも配慮されたプロジェクトだと分かりました」などの感想も聞かれ、来場者に活動の趣旨や意義を理解してもらう良い機会となりました。

本協議会では今回の出展をもとに、10月のCOP10での出展に向け、より効果的な活動紹介方法などを検討する予定です。

「富士山の森づくり」推進協議会 3年間の実績への評価と新たな取り組みに向けて

2010年2月24日

CO2吸収証書
世界林業会議で発表する協議会・清藤副会長

3年間で約25haの植林を終えた「富士山の森づくり」。参加企業・団体で組織された「富士山の森づくり」推進協議会(以下、協議会)の平成21年度総会・モニタリング調査報告会が、2月24日に行われました。研究チームからは、これまでに植林された木が富士山の厳しい気象条件の中でもしっかりと生長していることなどが報告されました。しかし、植林地周辺には非常に多くのシカが生息しており、苗木が育つためには継続した管理が必要であるという認識も共有されました。

また、これまでの取り組みへの評価として、09年度に山梨県が実施した「やまなしの森づくり・CO2吸収認証制度」において当プロジェクトが第1号の認証を受けたことや、09年10月にアルゼンチンで行われた「第13回世界林業会議」で本協議会の清藤城宏副会長が活動について発表をしたこと、雑誌「現代林業」の3月号において協議会の取り組みが特集されたことなどがあげられました。さらに特別講演では㈱博報堂DYメディアパートナーズ・川廷昌弘氏によって、活動をどのように広報していくかという点でのヒントをいただきました。今年10月に名古屋で開催されるCOP10でのブース出展も予定しており、地道な活動とその発信のための取り組みが続きます。

「富士山の森づくり」 植えた木を守る! 下草刈りボランティア活動を実施

2009年7月4日

「森づくり」というと植林というイメージが強いようですが、木は植えただけでは生長しません。子育てと同じように、生長するまでにはさまざまな手助けが必要です。その中の一つに、周りの草から植えた木を守り、健全な成長を促すための「下草刈り作業」があり、一般的には、植林した後、数年間は下草刈りが必要となります。富士山の植林地は高地であるため、他の植林地に比べると下草が少ないと言われています。しかしそれでも、夏になると場所によっては背丈ほどの下草に覆われるため、夏季に地元の森林組合に委託して下草刈りを実施しています。3年目を迎えた今年は、植林参加企業の中から3社の担当者と社員が参加して、7月と8月に体験活動を実施しました。

今年実施した「つぼ刈り」は、苗の成長を阻害する周辺の草だけを刈る方法で、根回りをすっきりさせることで植栽木の生長を促すだけでなく、周辺以外の草を残すことでシカの食害を抑制する効果も期待できます。夏の暑さの中、ボランティア参加者が汗を流して取り組んだ下草刈り作業は、富士山に失われた森を取り戻す大きな力となります。

植えた苗を守るウッドガード周辺に生い茂る草を刈る参加者

「富士山の森づくり」 多数のボランティア参加を得て 平成21年度の植林を実施

2009年5月16日

協力して作業を進める。写真はシカの食害から苗木を守る、ウッドガードを取りつけている様子

今年で3年目を迎える「富士山の森づくり」。5月16日から4週間にわたって行われた植林活動には、7企業・団体から約800名のボランティアが参加し、日本の象徴である富士山での植林を実施しました。指導者のリードのもとで行われた植林活動は、経験者が初心者をフォローするなどし、スムーズに作業を終えることができました。小さな子どもから最高齢はブラジルから参加した92歳の方まで幅広い年齢層の方が参加。参加者からは「富士山という特別な場所での植林は貴重な思い出になる」などの感想が聞かれました。

今年は、植林参加者に、より深くこの活動を理解してもらうために「富士山の森づくり」のパンフレットを配布し、植林場所までのバスの中で、山梨県の職員から森林についてのレクチャーが行われました。また、植林地周辺では増えすぎたシカによる植物への被害を防ぐために、シカの頭数調整が行われていますが、今回はその鹿肉を使ったソーセージも紹介されました。これらは、推進協議会に参加する企業・団体関係者の提案が形となったもので、今後も植林活動に限らず、その後の下草刈りや植林地の調査、普及・広報活動などの広がりが期待されます。

「富士山の森づくり」推進協議会 平成20年度総会・モニタリング報告会を実施

モニタリング報告会での発表に真剣に聞き入る参加者

「富士山の森づくり」推進協議会(以下、協議会)の平成20年度総会・モニタリング報告会が3月5日に開催され、多くの企業・団体・行政担当者が出席しました。総会では、協議会会長の進士五十八氏が「異なる立場の皆さんが集まり一つの取り組みをしている、これこそが多様性です。個性を活かし、一人ひとりが考えて行動することで、社会を変える大きな力になると思
います」と挨拶。続いて、平成20年度の活動報告と21年度の活動計画が発表されました。また、活動をさらに発展させていくために「専門部会」を立ち上げ、参加企業や団体のより積極的な参画を促すことで、参加者の同意を得ました

一般への公開もされたモニタリング報告会では、植林を実施した場所のモニタリング調査の概要と目指す森の姿、調査結果を報告。さらに同プロジェクトによって新たに山梨県で生み出された林業関係の地域雇用についても発表がありました。参加者からは「自分たちが植えた木がどうなっているか、この活動がどのような貢献になっているかがよく分かった」との声が聞かれ、今後の活動へのさらなる意欲が感じられました。

「富士山の森づくり」推進協議会   第2回勉強会を実施

2008年12月16日

各代表が集まり、「富士山の森づくり」に対する意見交換がなされた

「富士山の森づくり」推進協議会(以下、協議会)第2 回勉強会が、2008年12月16日、オイスカ本部(東京都杉並区)で開催され、「富士山の森づくり」にかかわる19の企業・団体・行政が参加し、協議会の目的、実績、今後のあり方などについて話し合われました。参加者からは「自然環境の改善だけではなく、森林の適切な維持・管理を担う山村地域の活性化も視野に入れた先進的な取り組みである。今後、本協議会をモデルケースとして、協議会方式の森づくりが広がってほしい」、「2010年の国際生物多様性年を見据えて、協議会として何か発信できないか」、「他に例を見ないほど多くの企業・団体と一緒に一つのプロジェクトにかかわっているのだから、協力しながら活動に取り組んでいきたい」など、活発な意見が出されました。

今後も、企業の森づくり活動のパイオニアとして「富士山の森づくり」による調査・研究の成果、地域の活性化の方法、「協働」によるメリットなどを発信し、山村地域の活性化を通じて日本を元気にしていく活動を推進していきます。

「富士山の森づくり」推進協議会 平成20年度 総会・モニタリング報告会の開催について

2009年3月5日

【下記総会は終了致しました】

「富士山の森づくり」推進協議会
平成20年度
総会・モニタリング報告会の開催について

昨年発会致しました「富士山の森づくり」推進協議会も3月で1年となります。1年の活動の締めくくりとして総会を開催し、その後富士山の森づくりプロジェクト・モニタリング調査の報告会を開催します。モニタリング報告会に関しましては一般の方も自由にご参加いただけます。日本の象徴である富士山で、多くの企業・団体、地方自治体、地域が連携し、協働で進めている富士山の美しい森の再生と地域の活性化を目指す活動です。

奮ってご参加ください!

■開催概要
日時:

「富士山の森づくり」推進協議会

平成20年度

総会・モニタリング報告会の開催について

昨年発会致しました「富士山の森づくり」推進協議会も3月で1年となります。

1年の活動の締めくくりとして総会を開催し、その後富士山の森づくりプロジェクト・モニタリング調査の報告会を開催します。モニタリング報告会に関しましては一般の方も自由にご参加いただけます。日本の象徴である富士山で、多くの企業・団体、地方自治体、地域が連携し、協働で進めている富士山の美しい森の再生と地域の活性化を目指す活動です。

奮ってご参加ください!

■開催概要

日時:

2009年3月5日(木)14時30分~16時30分

(「富士山の森づくり」推進協議会 総会の後に開催)

会場:

東京農業大学 世田谷キャンパス1号館210号教室

(〒156-8502 東京都世田谷区桜丘1-1-1)

⇒会場案内図はこちらをご確認ください

プログラム:

1)開会

2)2008年度モニタリング調査報告

山梨県森林総合研究所 長池卓男

富士森林施業技術研究所 松崎誠司

富士森林施業技術研究所 安藤麻菜

・モニタリング調査の概要と目指す森の姿

・調査結果報告

Ⅰ植えた木はどうなったか

Ⅱ植えた木と植わっていた木での森づくり

Ⅲ植えた場所の生き物たち

【土壌生物】【ニホンジカ】

・森づくりのこれから

-植えた木の10年を想像してみる-

・意見交換

3)富士山の森づくりが育む地域雇用

山梨県森林整備生産事業協同組合専務理事

三井正彦

4)閉会挨拶 財団法人オイスカ事務局長 永石安明

申込み:

名前、参加人数を記載のうえ、下記宛先までE-mailにてお申し込みください。

:宛先: ksugawara「アットマーク」oisca.org

↑の 「アットマーク」 部分を@に変えてお送りください。

2009年3月5日(木)14時30分~16時30分
(「富士山の森づくり」推進協議会 総会の後に開催)

会場:
東京農業大学 世田谷キャンパス1号館210号教室
(〒156-8502 東京都世田谷区桜丘1-1-1)
⇒会場案内図はこちらをご確認ください

申込み:
名前、参加人数を記載のうえ、下記宛先までE-mailにてお申し込みください。
:宛先: ksugawara「アットマーク」oisca.org
↑の 「アットマーク」 部分を@に変えてお送りください。

各地で協働の森づくり活発に 社員と、家族と、力を合わせて森を育てる

2008年7月3日

「富士山の森づくり」での植林の1コマ。シカの食害対策用ウッドカードを苗木に取り付けます

5月10日、ANAインターコンチネンタルホテル東京の社員やその家族約60名が甲府市内の国有林「つつじヶ崎の森」で植林を行いました。同社が2007 年4月より林野庁・山梨森林管理事務所とオイスカとの協働で進めている「ANAインターコンチネンタル東京の森」の森づくり活動の第3回目となります。当日はあいにくの雨でしたが、参加者たちは1本1本丁寧に木を植えて、予定の400本を植え切りました。
5月 17日には、㈱東急ホテルズの社員やその家族37名が、山梨県北都留郡丹波山村高尾天平村有林で植林を行いました。同社が07年11月に丹波山村およびオイスカとの3者で調印を済ませた「東急ホテルズ・グリーンコインの森」に基づく活動の第1回目となるこの日は、丹波山村から村長ほか役場職員などが参加し、開始式では村長の岡部政幸氏が挨拶に立ちました。また、調印式の際に立会人を務めた「やまなし森づくりコミッション」からも2名が参加し、同社社員らと一緒に植林をしました。
翌18日は、山梨県甲府市川窪町字芹沢地内で、山梨・長野・神奈川の各県でスーパーを展開する㈱オギノの社員ら約140名が参加した「オギノの森」の植樹祭が行われ、ヒノキなど約1000本を植樹しました。「オギノの森」は同社が、山梨県、オイスカと協働で6年間にわたり森林整備を行うプロジェクトで、県が推進する「企業の森推進事業」の地元企業第1号として、今後は植林だけでなく下草刈りや間伐などの保全活動も実施していきます。オギノではすでに節電やマイバッグ運動などCO2削減に向けた活動に精力的に取り組んでいますが、今後は植林活動を通して「美しい郷土を次の世代に引き継いでいきたい」としています。

また、2年目を迎えた「富士山の森づくり」活動の植林が、㈱オルビス・(株)pdc・いすゞ自動車㈱(5月17日)、KDDI㈱・㈱ニコン(5月24日)、日本再共済生活協同組合連合会(5月31日)、東京電力㈱(6月1日)、昭和シェル石油㈱(6月7日)、オイスカ(6月8日)の、7社・2団体により行われました。実施地は昨年と同じ山梨県南都留郡鳴沢村字富士山地内の県有林(08年度分の10ha)で、植林を終えた参加者たちからは「気持ちのよい汗が流せた」「また参加したい」などの感想が聞かれました。

「富士山の森づくり」 調査報告会、推進協議会発会式を開催

2008年2月15日

推進協議会発会式で挨拶をする進士会長

2007年4月に(財)オイスカと企業・団体、行政や林業関係者との協働で始まった「富士山の森づくり」の調査報告会が08年2月15日、山梨県森林総合研究所で行われました。

オイスカでは、昨年5、6月の植林実施以降、東京農業大学や山梨県森林総合研究所、富士森林施業技術研究所の協力で、苗木の生育状況やシカの食害状況などの調査を実施してきました。報告会では、調査に基づき山梨県森林総合研究所の長池卓男研究員が植林地周辺の森林状況の調査結果のほか、06年に植林エリアで行った調査について報告。また富士森林施業技術研究所の松崎誠治研究員より、各参加企業・団体の植林エリアごとの苗木の枯死率や樹高などを基にした生育状況が発表されました。さらに山梨県森林総合研究所八ヶ岳薬用植物園の園長で、東京農業大学非常勤講師の清藤城宏氏がシカの生態調査や食害対策のために苗木に設置したウッドガードの効果についての見解を説明しました。本報告会には16の参加企業・団体から約50名が集まりました。
また3月5日 には「富士山の森づくり」推進協議会の発会式が、東京都の虎ノ門パストラルホテルで行われました。協議会は、関係者に本事業の目的や内容を深く理解してい ただき、さらに協働の森づくりによって得られる技術やノウハウを共有し、広く普及していくこと。さらに、より多くの方に森林の重要性や林業に関心をもって もらえるよう活動を発展させていくことを目的に設立されました。東京電力(株)とオイスカが発起人となり、プロジェクトの協働企業や団体、行政、林業関係 者など22の企業・団体が加盟し、当日は19のメンバーが集まりました。
式ではまず、オイスカ・廣瀬道男事務局長(現・常務理事)が発会の趣旨や概要を述べた後、組織広報部・加藤豊課長(現・総務部長)が協議内容やこれからの方 向性について説明。また、協議会の会長に東京農業大学前学長で、地域環境科学部教授・進士五十八氏を、副会長には清藤氏を選出し参加者の承認を得ました。 進士会長は「何よりも、協働で事業を行っていく私たち自身が、主体的に、楽しく森づくりを行うことが大切です。忌憚のない意見を交わしながら、より良い協 議会にしましょう」と述べ、協議会が参加メンバー全員のより多くの意見を反映し、その機能を果たしていくべきだという考えを強調しました。

今後は年に数回協議会を行い、反省や今後の取り組みについて話し合う予定です。

時折、笑い声の混ざる和やかな雰囲気の中で、参加者は真剣に説明に聞き入っていた